21/11/2021

【情報共有】在外投票について・署名のご案内



先月には第48回衆議院議員総選挙に伴い、第13回在外投票も行われました。

今回は公示が投票日直前となり在外投票が可能な日数も実質5日と短く、コロナの関係もあって推奨されていた郵便投票では、日数的に間に合わないという事態に見舞われました。急にミュンヘン、あるいはフランクフルトまで投票する予定を組むのは難しく投票を断念された方もおられるのではないでしょうか。

日本を離れ海外で生活する私たちにも日本の政治に参加する権利はあります。その一つが投票権です。しかし在外投票するためには、事前に登録証を申請する必要があったり、投票会場が限られていたりと、投票することのハードルが高くなっている現状があります。それは在外投票の投票率の低さ(今回は21%)にも現れているようです。(外務省サイトによる)

これまでも在外投票の改善を求める運動がありましたが、現在は在外投票をネット投票で出来るようにしようというネット上での署名活動「総務大臣: 在外ネット投票の早期先行導入を求めます!」が行われています。『イチモクの会』の中でも活発に議論されている案件で、今のところ合意に至っているのは、『在外投票をもっとしやすく改善して欲しい』『もっと多くの人たちが投票できるようになるといい』という点です。ですので、ネット投票に100%賛成しているわけではありませんが、在外投票制度の改善を求める署名活動を皆さんともぜひ共有したいと思います。
『イチモクの会』のメンバーがそれぞれ疑問に思う点も併せてぜひご一読、お検討ください。
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【在外ネット投票の早期導入を求める署名サイト】

【在外投票・投票率@外務省発表】

【最高裁判官国民審査に投票できない在外投票制度】 

 国政選挙の在外投票制度は2000年から実施されています。

当初は衆参院の比例区だけでしたが、最高裁大法廷が2005年選挙区の投票を認めないのは違憲だと判断し、翌年からは選挙区について投票できるようになりましたが、最高裁判官国民審査に投票することは未だにできません。

これを不服として日米で活動する映画作家の想田和弘さんらが2018年東京地裁、東京高裁で違憲判決を勝ち取りましたが、それでも国会は動かず、今回の衆議員選でも最高裁判官の国民審査に投票することができませんでした。おかしくないですか?

 朝日新聞

https://www.asahi.com/articles/ASPBY5F5ZPBYUHBI00Y.html

 NHK

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210624/k10013100611000.html


【ネット投票について】

 投票のデジタル化について、私はあまり多くを知りませんでした。
選挙は 私にとって、確実に自分の声を届けられる大切な手段です。


今回の投票へは、仲間を募って遠足気分でミュンヘンまで電車で行きました。
電車の中では、仲間と存分に話すことが出来て、時間もあっという間でした。
私は将来デジタル署名を導入されたとしても、きっと投票場まで行って投票するだろうと思います。
2年に一度のことです。 昔からの友人に会うような気分で予定を立て、遠足気分で楽しんで参加することだって出来ると思うのです。
ですが、一つの選択肢として、特に遠隔地に住んでいる人にとって、デジタル署名という選択肢があっても良いと思います。

スイス、アメリカ、カナダなど、大きな国が選挙にデジタル化を考えてきましたが、まだ十分だとは言えない、という結論に達しているそうです。
世界でデジタル選挙を2007年から続けているのは、Wikipediaによれば エストニアだそうです。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%8B%E3%82%A2

在外選挙に関する多くの問題点を考えた時、デジタル署名というよりも 在外選挙の登録を義務化する、例えば在留届と同時に出来る、などという事の方へ、私の関心は動きます。
ベルギーでは、選挙は義務とされ、国民の投票率は90%を超えると言います。
罰金を支払う義務があるとのことですが、それ程の気持ちで選挙に臨むことが、国の在り方を変えることに繋がるのではないか、と考えさせられました。

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