第24回 「イチモクの会」定例会(23.05.2021)·議事録 (Web版)
【日時】5月23日(日)14時~16時 (ドイツ時間) ·場所:オンライン(Skype)
【テーマ】「カマレポno.94」をみて、自然エネルギーの自給についての事例をもとに話し合う
まずは動画を観ての感想を各々自由に発表したのちに、自分にできる持続可能なことは何かという観点で色々な意見を出し合った。さらにはドイツの市民発電会社を立ち上げたシェーナウにヒントを得て、「省エネコンテスト」を「イチモクの会」主催で開催したらどうかという話へと発展した。
次回の定例会では、続編・「カマレポno.95」を観た後の感想をシェアしながら話し合う。
1 感想
A. 電力の自由化が進み、東電以外の持続可能なエネルギー、電力会社を探すものの、実現は難しかった。
住んでいたマンション(伊藤忠)のスマート化に巻き込まれ、無念だった。
(電気を)自由に選べない自分の現実(経産省が進めている事業)と、実現している上田の人たちを比較して自分のやりたかった夢を実現していて羨ましいと思った。
再生可能エネルギーと考えた時に、思い浮かんだのが北ドイツの海上に建てられた風力発電の風車だった。ものすごい数の風車がたてられていて、圧巻。あとはオランダの空港で見かけた、子どもがブランコに乗ると、スマフォの充電ができるというもの。その国ならではの取り組みだなぁと思った。
経産省の推進するスマート化事業と伊藤忠の管理するマンションの問題を
イチモクでお話しできてすっとしました。マンションの管理組合の理事会も伊藤忠の手先のようになっていて形式的な説明会、反対する住人の個別の面談、管理組合ってなんだろうって、疑問を持ちました。電磁波被ばくによる危険性もなにも考えずに伊藤忠のプロジェクトに乗っかって。
だからこそ、市民エネルギーってこの真逆で意義が大きいと実感しました。
商品を選ぶならこういった、持続可能に無頓着な企業より再生可能エネルギーを利用しているところから買いたいですね。持続可能な社会を目指す人たちが集まる町に住むのが私の夢です。
B. 思いつかないアイディア「屋根がない人も出資できる」視点が素晴らしいと思った。
(酒蔵の人が言っていた)未来からみた「今」を変えないといけない、まさにそうだと思った。
政治と市民側のステージは違うにせよ、やれることに取り組む姿勢が大事だと思った。
日照時間を考えると、ドイツでの持続可能なエネルギーは何だろうか。
(電気代等)「安い方に」と流れる消費傾向をどうにか変えられないものだろうか。
そのあたりのことをもっと啓蒙運動を持って広げないといけないと思う。
「相乗りくん」の取り組みで、電線の確保はどうしたんだろうか?映像ではさらりと触れていたけれど、シェーナウではものすごい大変な苦労をされていた事が印象に残っていたので、そのあたりが気になった。
C. 藤川さんの十年に渡る取り組みが本当に素晴らしいと思う。特に、こうした取り組みに上田市が協力しているというのが素晴らしいと思う。(行政が協力しているというのはあまり例を見ない)
今回のカマレポを見て以来、道を歩いては屋根に注目している。(この家は「あいのりくん」に向いているなぁ、なんて思いながら見ている)風がたくさん吹くドイツで、何かできないか?と考えている。風車以外にもっと市民的なものができないか?
D. 藤川さんの想いを行動に移すというところが、素晴らしいと思った。
一方で、(電力が)足りないところは中部電力を利用している、と発言していたところに、正直残念だとも思った。
自分としては、出来る限り原子力に加担したくないという想いがある。なので、藤川さんが初心に持っていた原子力を止める、そう言った気持ちを思い出してもらいたい。再生可能エネルギーと脱原発はセットにして欲しいと思った。
F. 藤川さんの「相乗りくん」はすごくよくできたシステムだと思う。
戸建が少ない都内などでは、屋根を持たない人、賃貸の人でも参加できるので、いいシステムだと思う。
地域活性化という観点からも、住んでいる地域がこうした素晴らしい取り組みをしているという現実が、暮らしている地域に愛着を持つことに繋がり、すなわちそれが幸せだと思うので、それが実現できているのは素晴らしいと思う。
映像の中で話していた小林さんが、どこへ行っても「よそ者」だったのが、「あいのりくん」を通して、自分がここにいてもいいんだと思えたと言っていたのがすごく印象的だった。
G. 今後IT化が進み、大きな電力が必要だというプロパガンダが進むことが予測される。
これだけの電気自動車が生産される中、安定した電気供給はどうするんだという話になっていくだろう。
日本での再生可能エネルギーは、水が有力だろう。小水力発電が実現可能だと思うけれど、一方で水利権が絡むので実現するには一工夫が必要。
H. 藤川さんが10年間、初心を貫き「相乗りくん」の事業を諦めずに取り組んで来られたというのは本当に素晴らしいことだと思う。
上田市の日照時間が長いという地域の特性を生かした事業で、他の地域に暮らす人たちにも、「自分の暮らす地域だったら何ができるだろう?」と希望とやる気がもらえた。
また事業に取り組む中でも、変わりゆく現実をも見つめつつ、方向性を柔軟に修正しているところもすごいと思った。意見の違う人たちとも話し合えるとあったけれど、実際に最初は遠巻きに見ていた酒蔵の方も参加するようになるなど、意見が全部一致しなくても、重なる部分で協力しあったり、事業に関わるということが可能なんだということが示されたいい例だと思った。少しずつでも、仲間が増えていくことが大事だなとも思った。
2 自分にできる持続可能なことは何か?
・まずは節電をしたい(東京電力に1円でも払いたくない!)
・グリーンカーテンを設置(どのくらい電気使用量を減らせるのか見ていく)
・電力会社を変更する(原子力を使っているところから、市民型自然エネルギー会社へ)
・使っている電力の一部を、自給するアイディアを模索してみる
・冷凍保存を止めて、瓶で保存してみたら冷凍室が一つ空になった!
・電気を使わない冷蔵庫などで有名な発明家・藤村さんの「非電化工房」にヒントを得る
3 「イチモクの会」主催の省エネアイディアコンテストを開催してみてはどうか?
・子どもたちを巻き込んで、夏休みに家族で取り組めるプロジェクト
・なにはともあれ、まずは省エネという観点を共有することが大事なので、プロジェクトを通して電気をなるべく使わない生活を啓蒙
・ブログで企画を発表して、募集してみてはどうか?
◎6月の定例会は6月26日(日)を予定しています
7月も楽しみにしています。
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